体調不良が続くときは甲状腺ホルモンの確認を

1か月に1回程度はブログを更新しようと思っていましたが、開始したばかりにも関わらず前回投稿の8/3からだいぶ空いてしまいました。

今回は甲状腺に関するお話です。

体調不良など何らかの症状が続き、甲状腺による症状でないかとご相談頂くことがあります。

当院開院から受診された患者さんを確認してみたところ、何らかの体調不良があり甲状腺疾患を疑って受診された方のうち、6-7人に1人程の割合で、体調不良の原因となっているであろう甲状腺ホルモン異常を認めました。

甲状腺ホルモンが過剰な時は多汗、動悸、体重減少、手の震えなどの症状が出現、低い時は疲れやすい、寒がり、無気力などの症状が出現しますが、甲状腺ホルモン異常に特徴的な症状ではないため、症状だけでは甲状腺が原因かどうかはっきりしないことが多いです。

甲状腺ホルモンが過剰だと脈拍が速くなりますが、これは当院に受診された甲状腺ホルモン高値の方の中で比較的共通した所見でした。

体調不良が続く場合は一度甲状腺ホルモンを測定した方が良いかと思います。その中でも特に、安静にしても脈拍が速い(100回/分以上は異常)場合は、甲状腺ホルモンが高いことが原因である可能性が高まると思いますので、是非検査をおすすめします。