7月で開院から1周年になります。
多くの方に支えられ、無事1年診療を行うことが出来ました。ありがとうございました。
これまでは通常の診療を大きな問題なく行うことで精一杯でしたが、1年経ち、当院で出来ることを少しずつ増やしていきたいと考えています。禁煙外来、睡眠時無呼吸症候群など、健康のために重要であることをトータルコーディネートできるような体制にしていきたいと思います。
もう1点、医療費負担もしっかり考えながら診療していきたいと思います。今日はこちらに関してがメインです。
日本はアメリカなどと比較し医療費の負担が少ないと言われますが、それでも積み重なるとかなり大きい負担となります。医療費負担に耐えられず治療を中断してしまう方も度々おられます。
医療以外の多くの分野では、選択肢の内容と値段を提示してご本人に選んでもらうのが普通かと思いますが、医療の分野では「この薬を別の薬に変更すると薬代がどの程度変わるのか」、「この検査を行うことで医療費がどの程度上がるのか」など金額面をしっかり説明することなくほとんどが「おまかせ」になっていました。診療している医師も、自分のしている診療でいくらかかるのかをその場で把握するのが簡単ではなく、会計してみると医師にとっても患者さんにとっても想像以上の高額ということが起こっていました。
「病状を考えるとこの薬を使用したい」という医学的な面と、「別の薬を使用した方が効果は少し低いが値段が安い」という金銭的な面、どこをちょうどよいとするかは一人一人の状況により違うと思いますので、それぞれの方にあった選択を出来ればと思っています。本来であればその都度丁寧に説明し希望を確認できれば良いのですが、なかなか難しいこともあるので、「もう少し医療費何とかならないかな」とご要望を伝えて頂ければ出来るだけ良い方法を再度考えたいと思います。それぞれの薬代や検査代も診察時にある程度把握出来るような体制にしたいと思っております。
「健康や医療に関してお金のことは言いづらい」と考えている方もいらっしゃると思いますが、医療費についても一緒に考え、治療を継続可能なものに出来ればと思います。それで金銭面に少し余裕が出たら何かおいしいものでも食べて頂ければと思います。
画一的な医療ではなく、出来る限りその方に合った医療にしていきたいと思っております。
2年目もよろしくお願い致します。